カレイン地方

ケルディオン大陸の北西にあるカレイン地方は、アルフレイム大陸から混沌海の海流が流れ着く土地です。
気候は基本的には温暖ですが季節毎の寒暖差が激しく、夏は夏らしい暑さ、冬は冬らしい寒さとなります。

海流の関係で、アルフレイム大陸からの航海者や漂流者が到着するため、
小規模ではありますがアルフレイム大陸固有の文化・信仰・種族が存在しています。

ケルディオン大陸では一般に奈落の魔域が発生することは稀ですが、
カレイン地方では例外的にアルフレイム大陸並の頻度で奈落の魔域が発生しています。
大陸との距離が関係するとか、混沌海の流れが原因だとか噂されていますが決定的な原因は判明していません。
そのため、もっぱら魔神対策が冒険者の主な課題となっています。
逆に、蛮族の大きな勢力は存在せず、そこまで脅威とはみなされていません。

カレイン地方最大の国家が、南部のイーデン王国です。
魔動機を中心とした工業と、豊富な鉱山資源による鉱業が特に盛んです。
更に、カレイン地方を網する鉄道網の拠点であり、交易都市としても栄えています。
カレイン地方の鉄道網は概ね完成したので、南部への鉄道開拓に力を注いでいます。
一方で、大国でありながら工業と鉱業に特化しているため、若干食糧生産が追い付かず、輸入に依存している部分もあります。

この地方で二番目に大きい国家が北西部のノネット共和国です。
地理的な関係から、アルフレイム大陸からの来訪者は大部分がノネット共和国に上陸することになります。
そのためか、アルフレイムの文化や風習が、カレイン地方の中でも特に広まっています。
大半の町や村が海に面した海洋国家であり、漁業が盛んです。
加えて、イーデン王国が魔動機に力を入れているため、地方で最大の魔術師ギルドが首都にあるなど、魔法研究も進んでいます。
海上交易も行ってはいますが、混沌海の海流のため外洋への進出が困難で、近年発達してきた鉄道交易と競合するため、それほど規模は大きくありません。

この地方で三番目に大きい国家が北東部のドレッサ同盟です。
ドレッサ同盟は、中小規模の国家がイーデン王国やノネット共和国に対抗するために協調路線をとっている連合国家です。
平原地帯に存在しているため、一次産業全般が盛んで、その中でも主要作物は麦です。
あくまでも同盟関係は軍事・外交上であり、内政面では国家毎の独自の方針が優先されているため、
文化・風習面では特にまとまりはなく、各国家が独自の文化を形成しています。

カロス王国は、カレイン地方の南西部の小国です。
しかし、海に近く温泉も湧き出る、風光明媚なリゾート地として有名です。
主に貴族や豪商を顧客としていましたが、近年イーデン王国からの鉄道が開通した結果、
都市の中流市民や冒険者も観光や保養に訪れるようになりつつあります。

カレイン地方の中央部には、大規模な森林が広がっています。
古代魔法文明時代には、この地方はカレイン魔導帝国が存在し、非常に栄えていました。
しかし、帝国は魔法文明時代の崩壊とともに滅び、今では地方の名前としてだけ残されています。
森林の中には魔法文明時代の遺跡が点在し、植物や動物だけでなく主を失った魔法生物がしばしば森の中をうろついているのが目撃されます。
最奥には、帝国の首都の跡地があり、そこには多くの貴重な遺物が眠っていると噂されていますが、
少なくとも公式には森の奥までたどり着いた者は確認されていません。

カレイン地方の東部を南北に連ねる、大規模な山脈地帯です。
豊富な鉱物資源が眠っているため、特にイーデン王国の近年の発展を支える鉱脈となっています。
また、それだけでなくカレイン地方東部の蛮族領との自然国境の役割を果たし、大規模な蛮族の進出を抑制しています。

ノネット・カロス間に跨る諸島部です。
名目上はノネット共和国の領土ですが、本土から離れていて特に旨味のない土地なので自治権が認められています。
一部の島は細々とした漁業などで成り立っている村や集落が存在していますが、大多数の島は無人島です。