アヤカシのデータの作り方

 ここでは、アヤカシのデータの作り方を紹介します。
 基本的には、既存の魔物データに変化を加え、いくつかの特殊能力を加えることで完成するヘンゲ、もしくは完全に新規で魔物データを作ることで、アヤカシとしての
権能を持たせることで、データは完成します。
 これらはあくまでも標準的なアヤカシのデータであり、GMが望むのであれば、数値や特殊能力を微調整して構いません。

 アヤカシは以下の特殊能力を共通して持ちます。
◯精神効果属性(弱)無効
◯幻想存在
 「精神効果」「呪い」属性に対する生命抵抗力・精神抵抗力判定に+4のボーナスを得ます。
 この効果は、神聖魔法に対する抵抗ではいっさい適用されません。

 長く存在し、信仰や、強い感情を集めたモノは、ヘンゲとして活動できます。
 猫又や狐といった、人を化かすと信じられているモノや、大事にされてきたが、突然に捨てられ供養されずに捨てられた人形など、ヘンゲとなるものは様々です。

レベルの上昇

 ヘンゲとなると、既存の魔物データの場合はレベルが上昇します。
 総じて1~2レベル上昇します。上昇させたレベルに応じて、以下の修正を加えてください。
 

  • 1レベル上昇

  HP/MP:+3
  生命抵抗力:+1
  すべての特殊能力の基準値:+1

  • 2レベル上昇~

  HP/MP:+10
  生命抵抗力:+1
  精神抵抗力:+2
  命中力/回避力:+1
  すべての特殊能力の基準値:+2

魔法レベルの上昇

 ヘンゲは、その存在が変化することによって、知恵がつくことで魔法への造詣が深くなり、魔法が得意になる傾向があります。
 魔法を行使できるキャラクターがアヤカシ化した場合、使用できる魔法のレベルと魔力を、1~3上昇させます。複数の魔法系統を行使できるキャラクターの場合は、それを一律に上昇させます。個体ごとの上昇には差があり、登場時に上昇する範囲をランダムに決定します。

HPとMP上限の上昇

 行使できる魔法のレベルが1上がるごとに、すべての部位のHPの最大値を3点上昇させ、MPの最大値を5点上昇させます。
 複数の魔法の系統を行使できるキャラクターの場合、最大に上昇したひとつの系統のみを元に、計上します。

打撃点の上昇

 行使できる魔法のレベルが1上がっているごとに、すべての部位の打撃点を+1点します。

固有の弱点を持つ

 ヘンゲは、通常の弱点に加えて、追加で弱点を持ちます。弱点は個体ごとに異なりますが、GMに特にこだわりがなければ「物理ダメージ+2」が追加の弱点となります。同種の弱点の効果は累積します。
 その他のバリエーションは後述のものを参照してください。~

TIPS:魔法が使えない魔物の場合

 魔法が使えない魔物がアヤカシ化した場合、魔法を取得させ、前述のように各種能力値を上昇させるか、物理特化として強化する処理のいずれかを選ぶことができます。
 魔法を習得させる場合は、元の魔物レベルを魔法のレベルの上限として、ランダムに決定、あるいは任意のレベルを取得させます。「神を信仰していなくても」アヤカシは集まった信仰により、神聖魔法を行使することができます。特殊神聖魔法は原則としてありません。
 物理特化のヘンゲとなった場合は、単純に全部位にHPを+15点上昇させ、MPを+3点します。またすべての部位の打撃点を+5点します。

 アヤカシは、レベルに応じて、以下の数だけ、「権能」と総称される特殊能力を習得しています。
 権能は、同じものを複数持たせても構いません。そのことにより、使用回数を増やすことが可能です。
 ただし、同名の権能は、効果が重複しない点に注意してください。
 

レベル~7~11~16~2126~
個数

 アヤカシは、以下の特殊能力を、獲得します。ひとつ獲得するごとに、自身のいずれかの部位ひとつに、その能力を追加で持たせられます。
 同じ部位に同じ能力を複数持たせることで、使用回数を増やすことはできますが、数値的効果は累積しない点に注意してください。異なる部位に同じ能力を持たせることも可能です。
 なお、名称の後ろにある( )内は、その特殊能力を持つことが可能な部位を示しています。「全身」とある場合、全身に同時にその能力が適用されていることを表します。
 また、これらの権能はあくまでも共通してよく見られるものであり、これ以外にもアイデアがあれば、GMが自由に設定して構いません。

性質系
◯負の存在(全身)

 このアヤカシは、負の存在です。呪いや怨念、死者など、おぞましいものが持つことが多いです。
 このアヤカシに対しては、魔法やアイテムが与える回復効果のうち一部は、逆にダメージを与えたり、無効であったりします。また、守りの剣の影響を受けます。
 この特殊能力を取得したキャラクターは、追加で更に権能を獲得できます。


◯**の化身(全身)

 このアヤカシは、何らかに特化した権能や、能力を持っています。特化している能力、または権能に関する判定に+2のボーナス修正を受けます。
また、権能と相反する属性に対するものを、弱点として、その属性に対して「**に弱い」を取得します。


◯水中適性(全身)

 水中での適正があります。水中での制約を受けません。それだけ


◯水の怪(全身)

 水のアヤカシなので、陸上にあがれば、ただのまな板の鯉です。陸上での行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。


◯飛行(全身)

 翼があろうがなかろうが飛べる。近接攻撃の命中力・回避力に+1のボーナス修正を受けます。


◯自由奔放(全身)

 何者にもとらわれない性質です。
地形によるペナルティや制約を受けることがありません。


攻撃系
☆広範囲攻撃(全身)

 攻撃能力のある特殊能力の効果範囲を、「射程:自身」「範囲:半径15m/すべて」に変更します。
この効果は1日に1回しか使用できません。


▼生命吸収(全身)

 傷口から溢れ出す生命力を、吸収します。
 ダメージの決定後に、適用ダメージと同じだけ、攻撃した部位のHPを回復します。
この効果は、各部位ごとに1日に1回しか使用できません。


▼マナ簒奪(全身)

 恐怖を沸き立たせることによって、その精神の揺らぎから、マナを奪います。
 ダメージの決定後に、適用ダメージと同じだけ、攻撃した部位のMPを回復します。この効果は、各部位ごとに1日に1回しか使用できません。


☆幻想伝説

 そのアヤカシが持つ真髄である強力な暴力を示します。以下のいずれかの効果を使用できます。
- 10秒(1ラウンド)の間、すべての部位の打撃点を「+魔物レベル点」します。
- 与えるダメージを、物理か魔法か自由に選択できます。
 この効果は1日に1回しか使用できません。


☆権能解放(どこでも)

 自らの持つ権能を最大限に能力解放を行い、攻撃の威力をあげます。
 獲得した部位のHPを5点消費するごとに、10秒(1ラウンド)の間、任意の部位が与えるダメージが5点上昇します。同じ部位の与えるダメージを重複して強化することはできません。1回攻撃を行うと、成功の可否に関係なく、効果は失われます。
※抵抗により半減する攻撃である場合、半減後のダメージに+5点します。


回復系
◯幻想存在(コア部位)

 このアヤカシは、存在の認知によって、その状態が在るべき形になります。
 手番の終了時に、すべての部位のHPが「魔物レベル点」回復します。


▽瞬間再生(コア部位以外)

 コア部位のHPが0以下になった瞬間、コア部位のHPが全快します。この能力は、コア部位以外の特定の部位ひとつが獲得し、その部位のHPが1以上の場合に発揮されます。
 この能力は他の権能と異なり、「魔物知識判定」を弱点値以上の達成値で成功しなければ、能力を所持していることが隠蔽されます。弱点値以上の達成値で成功したなら、どの部位がこの能力を所持しているかが判明します。また、「魔物知識判定」に失敗していたとしても、能力を一度使用された場合や、その部位が先に破壊された場合には、この能力を獲得していたことが判明します。
 この効果は、1日に1回しか使用できません。
 この能力は1体に複数もたせられません。


*防御系
▼幻想奔流(任意)

 瞬間的に、権能を周囲へと指向性のない力場として放つことで、攻撃を無効化します。
 このアヤカシがダメージを受けた場合、それを完全に打ち消し、次の自身の手番まで、自身に対するあらゆる効果を無効化します。
 この効果は、1日に1回しか使用できません。
 この能力は1体に複数もたせられません。


☆幻想領域

 権能の力による領域を発生させ、自らを守る力として展開します。
 このアヤカシは、追加HPを「魔物レベル*5」点を獲得します。この追加HPは【ホーリー・ブレッシング】のものと同様に扱います。この効果は、「魔物レベル」ラウンド間持続します。


☆幻想回帰(全身)

 アヤカシに相対するものは無力也という幻想を生み出します。
「対象:半径30m」「距離:本人」として、持続中の効果時間を持つ、魔法、練技、呪歌、賦術、鼓咆、占瞳、特殊能力、及びそれらと同等の効果を打ち消します。
 打ち消せるのは、自身の「精神抵抗力+7」以下の達成値を持つものに限られます。
 《戦闘特技》や[種族特徴]などで受けている効果は、この能力では打ち消せません。
 この効果は、各部位ごとに1日に1回しか使用できません。


強化系
◯攻撃能力強化(全身)

 すべての部位の命中力を+2します。


◯打撃点強化(全身)

 すべての部位の打撃点を+4します。


◯防護点強化(全身)

 すべての部位の防護点を+4します。


◯耐久力強化(全身)

 すべての部位の最大HPを+30します。


◯特殊能力強化(全身)

 すべての部位の特殊能力の行為判定の基準値を+2します。

 アヤカシは、特有の弱点を持ちます。
 それは、シンプルに弱点効果を追加する場合もありますしそのアヤカシの性格や習性を表す場合もあります。
「魔物知識判定」に「弱点値」以上の達成値で成功すれば、固有の弱点も判明します。逆に、痕跡や現象などに遭遇した割い、同様の魔物知識判定に成功すると、アヤカシの存在に気づくことができます(スペックや本来の弱点も判明します)。
 強力な個体ほど、多くの弱点を持っている傾向があります。
 これらの弱点は、GMが任意で持たせてください。特にこだわりがなければ、「物理に弱い」を持たせるとよいでしょう。
 もし、これら以外にもアイデアがあれば、GMが自由に設定して構いません。なんらかの特異な痕跡を残す場合、見識判定や魔物知識判定に成功することで、アヤカシの仕業とわかることが重要です。


「物理に弱い」

 通常の弱点に加えて、「弱点:物理ダメージ+2点」を得ます。


「魔法に弱い」

 通常の弱点に加えて、「弱点:魔法ダメージ+2点」を得ます。


「特定属性に弱い」

 火、水・氷、風、土、雷、純エネルギーのどれかに対し、極端に耐性がありません。
 通常の弱点に加えて、「弱点:**属性ダメージ+3点」を得ます。
 自身が「**無効」「**耐性」「**吸収」などの、特定の属性を軽減、無効化する特殊能力を保つ場合、それと同じ属性を選べません。


「殺戮が好き」

 殺戮のチャンスがあれば、見逃しません。
 殺し方に個々の特徴があり、痕跡となります。


「日光が嫌い」

 日中は外に出ません。引きこもりです。
 特にペナルティはありませんが、太陽下に出てまで、何かすることを極力避けようとします。
 曇りや雨ならば、多少は行動します。それでも夜の方が好みです。


「財宝を好む」

 貴金属や宝石、細工物などを好みます。
 こうしたものを求めて、他の生物の縄張りを襲うことがあります。
 また、目の前に財宝を並べられると、そちらに注意を奪われます。
 特定の品目にこだわりを持つことも有ります。


「友情に飢えている」

 会話や仲間を求める性分です。
 コミュニケーションを求め、街などに現れます。多くの場合は街の常識を弁えないことがあるので、迷惑です。
 知的な生物と出会うと、まず話しかけてしまいます。


「特定の食料を好む」

 好物があります。
 食欲を抑制できず、多くの痕跡を残してしまいます。


「特定の種族を愛でる」

 特定の種族を愛でます。
 極力その種族の害を与えないように、あるいは益となるように行動します。
 これによって、その種族と交流を持っているアヤカシもいます。
 その種族の者が傷を負うことや、死ぬことがあると、まるで肉親が死んだかのように、怒り狂ったり、悲しみに落ち込んだりします。